Rock Of Asia のコンセプトはアメリカから帰国した当時(1996年)からあった。アメリカからの音楽的影響を反映したロックを、アメリカでやってきて、それなりの評価は得た。だけど何かが違う気がしていた。
その構想が実現したのは2009年の事。和楽器や中国の楽器をフューチャーしたRock Of Asia、その意図は世界に日本や他のアジアの国に昔からある楽器を世界に紹介したい、というところにあった。だから歌詞は全て英語だったし、2010年にはアメリカ・カリフォルニア州でライブを行った。そしてこのWebsiteも当初、日本語のページを作るつもりさえ、なかったのである。しかしあの日以来、全てが変わった。
1年以上もかけてレコーディングしたRock Of Asia の1st CD。その発売日のお昼前、1000枚のCDが東京のオフィスに届く。CDのテーマは海。「 Guardian Of The Sea」 は海の守り神の歌、そして 「Ocean」 は漁に出ている間に妻を失い毎日、海辺に来て波を見つめる猟師の歌である。その「Ocean」 を聞いている時、襲った大地震・・。
Ocean の訳詞はこちらにあるのだが、驚くことにその歌詞はまさに津波の被害を予言していたようだった。作曲者として、私はその奇跡的な偶然を、ただの偶然とは捉えなかった。これまでも私が書く曲は未来を言い当てていた。しかしこの偶然はあまりにも劇的過ぎた。
(写真下:宮城県南三陸町 3月17日) |
|
|